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健康な105歳以上の長寿者からiPS細胞!iPS細胞に期待されるもう一つの使い途

健康な105歳以上の長寿者からiPS細胞を

Laathi / mudgalbharat

久しぶりのiPS細胞に関する話題です。iPS細胞に関する基本的な知識に関しては、以前にまとめた「そもそもiPS細胞ってなんじゃらほぃ」を参照していただければ嬉しいです。

さて、今回のトピックスですが、慶応大の伊東大介専任講師や鈴木則宏教授らの研究チームは、がんや糖尿病など、重い病気を患うことなく、105歳以上まで健康に生きて亡くなった日本人二人の皮膚からiPS細胞を作り、それを神経細胞に変えることに初めて成功しました。

105歳のお年寄りからiPS細胞を・・・なんかスゴい話ですけど、これを読んで「あれ?」って疑問に感じた方はいらっしゃいませんでした?

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なぜ105歳と高齢な方からiPS細胞を作ったの?

なぜ105歳と高齢な方からiPS細胞を作ったの?

The old Man and the Sea / 85mm.ch

105歳と高齢な上に、健康状態の非常に良い長寿者となると非常にまれな人ではあるわけですが、すでに亡くなっている方の細胞から、iPS細胞をわざわざ作ってどうするんでしょ?

もし仮にご本人が存命中なのであれば、移植の際に拒絶反応のリスクが少ないiPS細胞の特質を生かして、作ったiPS細胞から組織や臓器を再生して、それをご本人に移植する・・・なんてことも考えられますが、既にお二人とも亡くなられているわけで・・・

これまでこのブログでは、iPS細胞をはじめとする再生医療に関するトピックスを何度も取り上げてきましたが、その多くがiPS細胞を使って作製した組織や臓器を、それらを必要とする患者さんに移植するための研究でした。ところが今回のiPS細胞に関するトピックスは、それらとは少し意味合いが異なるんですね。

iPS細胞に期待される、もう一つの重要な使い途

つまり、今回のトピックスは、あくまで移植のためにiPS細胞を作ったわけではなく、105歳と非常に高齢な上に、重い病気がなく、極めて健康な長寿者のiPS細胞から作った神経細胞と、アルツハイマー病患者やパーキンソン病患者のiPS細胞から作った神経細胞とを比較することによって、アルツハイマー病やパーキンソン病の詳しいメカニズムを調べ、新しい治療法や新薬の開発に役立てるための研究なわけです。で、実際にも次のようなことが分かったのだとか。

アルツハイマー病患者のiPS細胞から作った神経細胞と比べたところ、患者の細胞は疾患と関わりのあるたんぱく質「ベータアミロイド」を長寿者の2倍近く生み出していることが分かった。パーキンソン病患者でも同様に、たんぱく質「アルファシヌクレイン」を2倍近く作り出していた。 

ことiPS細胞やES細胞と言うと、患者さんの悪くなってしまった細胞や臓器を、新しく再生した健全な組織や臓器と交換する・・・と言った再生医療に関する側面により注目が集まりがちですが、現在でも難病と言われている様々な疾患の根本的な治癒は、その詳細なメカニズムが明らかになって初めて可能となるわけで、そういう意味においては、今回のようなiPS細胞の使い方も、iPS細胞に期待される重要な用途であると言えますね。

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コメント 8
まつき

説得力のある説明は出来ないくせに、人間免疫力勝負と
言い切っている私ですw 
何が違うのか解明されれば、いろいろ役立ちそうですね!
by まつき (2012-07-27 09:15) 

駅員3

なるほど、そういうことなんですね!
新薬の誕生が期待されますね!!
by 駅員3 (2012-07-27 19:52) 

uryyyyyy

ソノ日暮 さん、こんばんは。

ホント、難病の治療法が進むことを
願わずにはいられませんよ。
けど、105歳ってすごいなぁ。
1世紀以上ですよ!!
by uryyyyyy (2012-07-27 20:45) 

リキマルコ

人間ってどこまでもいろいろなことを発見していくんですねっ!!とそこに感心してしまいました( ̄∇ ̄*)ゞ
by リキマルコ (2012-07-27 21:13) 

DON

凄い研究ですよね!
人間のメカニズムって100%解明されてないんですかね(^^ゞ
by DON (2012-07-27 23:00) 

ニッキー

アルツハイマーやパーキンソン病は患者さん本人だけでなく、ご家族の方々も辛い思いをされてるので、早く治療方法が解明されると嬉しいです(^.^)
ips細胞の使い方ってこれからもたくさん発見されそうですねぇ(^^♪
by ニッキー (2012-07-28 00:12) 

まっちゃん

新聞の見出しだけ見て「あれ?」って思いましたが、なるほどそう言う事でしたか。
お年寄りでなければ健康だったと言う実績が無いし、必要になるたびに健康なお年寄りに細胞を頂戴ってお願いする必要も無いって訳ですね。(^^)
by まっちゃん (2012-07-28 07:28) 

ソノ日暮

◇ まつきさん

その考え方は大賛成です^^
いかに免疫力を高める生き方ができるか・・・
実はまつきさん名物の毒吐きも、
免疫力UPに貢献してるのかも知れませんね(*´艸`)


◇ 駅員3さん

そう言うことなんですよ^^
先の見えない戦いをされている患者さんやそのご家族に、
少しでも光が見えるような成果が出ると良いですね(`・ω・)b


◇ うりさん

うちの祖母も104歳まで体に関しては健康に過ごせたんですが・・・
後半の10年あまりは痴呆症が酷かったんですよね(-ω-;)
105歳まで頭もしっかりされてる方ってスゴいですよね!


◇ リキマルコさん

つい先日、もう西洋医学は限界にきてるんで、これから東洋医学に期待!
なんて記事を読みました。流し読みしたんで内容はよく覚えてないですが^^;
でも、こういうトピックスを見てると、まだまだ限界なんて思えないですよね~


◇ DONさん

ヒトゲノムに関しては、それがどういう構造になっているのか?
っていう構造解析は既に完了しているものの、
個々のゲノムデータを解釈する作業はまだまだ始まったばかりなので、
ぶっちゃけ・・・まだなぁ~んも分かってない状況って言っても良いみたいです^^;


◇ ニッキーさん

本当におっしゃる通りだと思います!
うちの祖母もアルツハイマーを患ったんですが、
特に母が本当に大変な思いをしました(-ω-;)
先に光の見えない毎日は、患者さん本人はもちろんですが、
そのご家族も本当に辛いもの。
少しでも光明が見えるような成果がでることを期待したいですね!


◇ まっちゃんさん

ニュースの見出しだけ見ると「あれ?」って思っちゃいますよね^^;
しかし105歳で重い病気もなく、頭もしっかりしてるってのは、
本当にすごい”実績”ですよね!
そんな人の情報から、新しい治療法や新薬の開発は、
期待せずにはいられませんが、それ以上に・・・
どうやったらそんなすごい健康上の実績が残せるのかが知りたいですよね!
長生きはどうでも良いけど、死ぬ間際まで健康で頭もシャン!としておきたいものです^^

by ソノ日暮 (2012-07-28 11:41) 

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